
秋になると、花屋に並ぶ草花の種類が一気に増えます。リンドウ、コスモス、アマランサス、ケイトウ、ススキ。どれも夏の花とは違う、落ち着いた色と質感を持っています。ただ、秋の花は管理を間違えると思ったより早く傷みます。秋は昼と夜の気温差が大きく、それが花の状態に影響することがあるからです。
01 水揚げは「切り口」から始まる
花を買ってきたら、まず茎の先を水の中で斜めに切ります。これを「水切り」と言います。空気中で茎を切ると、切り口から空気が入って水を吸い上げにくくなります。水の中で切ることで、その問題を防げます。
斜めに切るのは、切り口の面積を広くして水を吸いやすくするためです。ハサミよりも、切れ味のいいナイフの方が茎の細胞を潰さずに切れます。ただ、家庭ではハサミで十分です。切れ味が落ちたハサミは使わないようにしてください。
02 秋の花に合った水の温度
夏は水を冷たくして花を保ちますが、秋は少し違います。十月は朝晩が冷え込む一方、日中はまだ気温が上がる日があります。この気温差の中では、極端に冷たい水よりも、室温に近い水の方が花が安定することがあります。
リンドウは特に水温の変化に敏感です。冷蔵庫から出してすぐに水に入れると、茎が縮んで水を吸いにくくなることがあります。買ってきた花は、しばらく室内に置いてから水揚げするのが無難です。
03 コスモスとアマランサスの扱い方
コスモスは茎が細く、水揚げが難しい花の一つです。買ってきたらすぐに水に入れて、直射日光の当たらない涼しい場所に置いてください。花びらが薄いので、風が当たる場所も避けた方がいいです。
アマランサスは茎が太く、水揚げ自体はそれほど難しくありません。ただ、茎の下の方についている葉は水に浸かると腐りやすいので、水面より下の葉は取り除いてください。これは秋の花全般に言えることです。
04 花瓶の水は毎日換える
水を換えるたびに、茎の先を少し切り直すと花持ちがよくなります。面倒に感じるかもしれませんが、水の中で雑菌が増えると茎が詰まって水を吸えなくなります。毎日換えることで、その問題をかなり防げます。
花瓶も洗ってください。内側にぬめりが残っていると、新しい水を入れてもすぐに汚れます。スポンジで軽くこするだけで十分です。
秋の花は、管理次第で長く楽しめることがあります。花持ちは花の種類や置き場所で変わりますが、少し手間をかけるだけで、花の表情が変わります。わからないことがあれば、お気軽にお問い合わせください。